2014年1月24日金曜日

作品ができるまで その1

今日は、作品が出来上がるまでを解説してみたいと思います。
まずは木製パネルに水彩紙を水張りします。
使用している水彩紙はモンヴァルキャンソン水彩紙。
価格と白色度、発色、また電動字消しを使用するので紙の表面に強度があるもの、ということでこの種類に落ち着きました。
モンヴァルキャンソンが手に入らないときはホワイトワトソンを使用することもあります。
一晩置いて完全に乾いたら、下描きをします。
下描きはシャープペンを使用しています。
私は下描きの線を何本も引くので、ボールペンで一度本番のラインを描きます。
ボールペンはこすると消えるパイロットのフリクションを使用。
消しゴムをかけてシャープペンの線を消します。

使用しているシャープペンはロットリングのrotring800、ボールペンはフリクションの0.7です。
ボールペンの線の上を色鉛筆でなぞります。
使用している色鉛筆はサンフォードカリスマカラー、ホルベインアーティストカラー、ファーバーカステルアルブレヒトデューラーなど。
塗ろうと思っている色に近い色でなぞります。
ボールペンの線を電動字消しで消していきます。
フリクションのインクは熱で消えるので、電動字消しの代わりにアイロンを当てても消せます。ドライヤーだときれいに消えません。
薄くてすごくわかりにくいですが、ボールペンのインクを消したところ。
色鉛筆は消しゴムで消えないので、線がうっすら残ります。

アクリルガッシュで着色していきます。
はじめの着色は多めに水を混ぜているのでかなり薄めです。
主にホルベイン、リキテックスのアクリルガッシュを使用。ターナー、アムステルダムが少々。ホルベインが発色が好みです。
岩絵具や水干絵具をマットメディウムで混ぜたものを使用することもあります。
下塗りを完了したところ。
細かいところの色は決まってないこともあるので、ざっくりと塗っています。


その2につづく。